くさの頭の中

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逆に嫌われたく無い人いるの?「嫌われる勇気」を読んだ

こんな僕でも多少は読書をするもので、5年ぐらい流行に乗り遅れて「嫌われる勇気」を読んだ。簡単に内容要約とか感想を書いていこうと思う。こう言う系の本は全部鵜呑みにする必要はないし、そもそも全部実行しようと思ったら大変だと思う。この本の中の10%でもいいから着実にモノにできたらいいんじゃないかって言う心構えで読書に臨むと気が楽になります。内容に関しては僕が重要そうな3つに絞っておきます。だってこれは僕の要約練習の場でもあるから。ちゃんとした要約読みたい人はこの動画とか見て。フライヤーには無いみたいだから仕方ないね。


【アドラー心理学】10分で分かる「嫌われる勇気」

 

true-buddhism.com

 

 

マーケティング的な視点

 

さて、嫌われる勇気はアドラー心理学を解説した本で、生きるのが少し楽になるかもしれません。自己啓発系の本って10万部も売れたらベストセラーな世界だと思ってますが、僕が買った帯には238万部突破、48刷発行ということで異例の大大大ヒットです!マーケティング的視点で考えると何よりもキャッチーなタイトル、それと対話形式でスラスラ読めるところが一般受けしたのではないでしょうか。

 

タイトルは「嫌われる+勇気」。嫌われたいと願う人はそう多くはないのに対してまるで嫌われることを推奨しているかのようなタイトル。この意外性が人の心を掴んだのかもしれません。いわゆるコピーライティング・キャッチコピー技術の基本的なものではあるのですが、やはり基本を徹底することが大切なんですね。

このタイトルから、ターゲットは「人に嫌われたくないから気を使いすぎて、自分をすり減らしてしまって、生きるのに疲れた人」と推測されます。また、ダイヤモンド社から出ている本にしては落ち着いたシンプルなデザインで、そんなに意識高そうな見た目やタイトルではありません。そのことから自己啓発書を普段読まない人をターゲットとしている、つまり一般受けを狙っていることが読み取れます。他のダイヤモンド社の本はキラキラしてたり、スタイリッシュでMac持ってる人が好きそうなデザイン(批判しているわけではないです。なんなら僕はMac使いです)が多いので笑。

 

一般受けを狙ったため、内容の濃さとトレードオフに対話形式という読みやすさを重視した本となっております。やはりターゲットを明確にすることは重要。ターゲットが決まれば自ずと合理的な判断が下せます。

 

 

内容

原因論ではなく、目的論

人々は過去にとらわれ行動する生き物(=原因論)ではなく、何かの目的のために行動する生き物(=目的論)である。例えば、風邪を引いたのは生活習慣が悪かったからではない。学校をサボりたいから風邪をひきたい!そのために生活習慣を自分で悪くしたのである。この目的の部分は意識的なものだけでなく、無意識的な部分も含む。なので、学校をサボりたいと思っていないと自分では思っていたとしても、無意識的に学校をサボりたいと思っているのだ。目的論は過去にとらわれない考え方です。なのでトラウマなど存在しません。えーーーと思うかもしれませんが、目的論は極めて前向きな考え方です。なぜなら、目的論は「人は変われる」という前提があるからです。もし、原因論のもとで生きているとしたら人は永遠に過去に縛られ、変わることができません。なぜなら、未来は過去によって決まるから負の連鎖しか待っていません。

 

人の悩みは全て対人関係

人の悩みは全て対人関係に帰着する。この全てというところが肝です。対人関係で悩む人が多いだろうし、そんな人がこの本を読むと思います。ですが、全てというと、ん?となるのでは無いでしょうか。例えば、コンプレックスなどは自分だけの問題と思いがちかと思います。でも、そのコンプレックスって他人と比較するからこそコンプレックスなのであって、この世に貴方一人しかいなかったら、他と違うとか劣等感とか感じることもないのです。つまり、言い換えると「人の悩みは全て対人関係」=「この世に貴方だけなら悩みはない」ということ。それって孤独じゃん!って思うかもだけど、そもそも社会(二人以上の人間がいれば自然と構成される)がなければ、孤独という概念自体存在しうることはないのです。

 

課題の分離、そして切り捨て

アドラー心理学で一番有名なところかと思います。課題の分離とは、問題を自分によるのものと相手によるものに区別しようって考えです。もし貴方に子供がいて、その子が宿題をしないとしましょう。アドラー心理学に基づくと、宿題をやらせるのはナンセンスです。なぜなら、宿題をするかどうかはその子の問題であって、貴方の問題ではないのだから。その子が宿題をしないことによって不利益を被るのは貴方ではなく、他でもないその子自身なのです!貴方ができるのは宿題をすることの重要性や、しないことによる不利益を伝えることだけです。それを聞いた子がどうするかは貴方の問題ではなく、その子の問題です。そして、変えられるのは自分だけで、他人を変えることはできません。なので、他人の問題は切り捨てようということです。この例えだと、宿題の重要性を説くor説かないは貴方の問題なので、貴方が変えることができます。でも、子供が貴方の説明を受けてどうするかは変えられない。だから、切り捨てよう!ってことです。

 

ここに関してはかなり賛否両論かと思われます。営業の結果を上司に報告するときにこんなこと言ったら、間違いなく説教でしょう笑。「私は商品を勧めました。でも、買うか買わないかはお客様の問題であって、私の問題ではないです。なので、商品が売れないことは私の問題ではないです」と。うーん、ここはアドラー的にはどう判断するのでしょうか?仕事ができないという問題を、貴方と顧客に分け、仕事ができないのは顧客のせいではなく、貴方のせいというようになるのでしょうか?なんか矛盾を生みそうな…わからへん…

 

自己肯定ではなく、自己受容

自己肯定とは、自分はできると自分に嘘をつく生き方自己受容とはありのままの自分を受け入れ、その上で成長するように努力しようという生き方アドラーはこの自己受容を勧めます。決してネガティブになれということではないです。先ほどの課題の分離をするのです。今回は「変えられるもの」と「変えられないもの」。そして、その変えられるものを見極め、変化する勇気を持て、と。アドラー心理学とは勇気の心理学だ。全ての人は変化できる。なぜならそれが前提条件である。しかし、人が変化できないのは変化する勇気が足りないだけなのだ。

 

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内容間違ってたらごめんよー

まあ、内容間違っていたとしても、それはこれを読んでる貴方からしたら他人である僕の問題であって、鵜呑みにするかどうかは貴方自身の問題です。なので、他人である僕を変える(=記事内容を変化させる)ことはできないけど、信じるかどうか、ミスを指摘するかは貴方の問題です笑

一方僕からしたら、正しい内容を書くかどうかは僕の問題だから変えられる。でも、その内容を読者が信じるかは読者の問題だから変えられない。だから気にしな〜〜〜い笑

 

 

気になった人は買ってみたらいいんでない?

 

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