英断は本当に英断なのか?この空気に違和感を感じざるを得ない
連日のコロナ報道。色々と意見が飛び交っている。
ネットなんて独り言を呟いているだけだから何いようが人の勝手だともちろん思うけど、最近の雰囲気がとても気持ち悪いです。正直。
閉鎖的な空間にいるから精神的におかしくなっているからかもしれないけど、
これに関しては
英紙「ガーディアン」によると、英国の都市サマセットとエイボンで、過去2週間に警察に寄せられた虐待事件が20・9%増加。フランスのパリでは、外出規制が始まり1週間でパートナー間の暴力が36%増加
ロサンゼルス郊外に住む日本人の主婦(37)は「外出禁止命令が出てから運動不足になった。外食もできず、毎日自炊しているが、だんだんストレスがたまってきた。地元のニュースも連日、新型コロナのことばかりで不安になる」*1
のように実際にDVが増えるなど、俗に言うコロナ疲れのようなことは実際に起こっているようだ。精神が日常とは異なる状態になっている。
僕は連日いやーな気持ちになりながら、身を守るためにも報道や政府発表を眺めています。みんな変な情報に惑わされずに、公式情報を眺めましょう。後、言葉の正しい定義を理解した上で決断・意見をしましょう。皆さんは「緊急事態宣言」が発せられたときにどうなるのか本当に理解していますか?東京都に限った内容ではありますが、参考までに次の記事を一読しておくことをお勧めします。
この機会に情報リテラシーを高めていきましょう!
さて、本題に入るのですが、連日事業主や官公庁が何かしらの発表をした際にコメントで「英断!」と意見を発していて、賛同の嵐のような状況が幾度となく見受けられる。もっとも、これらのコメントがノイジー・マイノリティである可能性は大いに考えられるが。
そんな意見を発するなとはもちろん言わない。言論の自由が認められる社会であるから。でも、このまま雰囲気に違和感を感じぜざるを得ない。
休業すれば、その人たちの稼ぎはなくなり、自分の首を絞めている。自分の命を削り、コロナという敵に攻撃している。そして、それに国民が称賛を送る。どこかで聞いたことのあるエピソードではないだろうか?
そう、まるで第二次世界大戦下における特攻隊のようだ。そして、70年前の出来事が今となってどのように評価されているかはご存知だろう。もちろん休業したとしても必ず生命線を絶たれるわけではないが、雰囲気としては似通ったところがあるのではないだろうか?もちろん僕は当時生きてないし、歴史学者でもないため、教養レベルでの知識に基づく意見であるため、間違いがあるなら指摘していただきたい。
同じような意見をNewsPicksのコメント欄で見かけたため、参考までに
ホントに嫌な空気.
自分が属する業種で無いと,「他人の権利の制限」を簡単に口にして,その空気に渋々従った方々を,「英断だ」とか「良くやった」「当たり前だ」とか評価する.
あの時の敵は米英.今回の敵はウィルス.でも空気は似通っている.
「勝つため」なら何でも許されるなんて事は無い.
当時,狼狽して,過激な思想に染まった人が,その後どうなったかは,勉強した筈です.*2
かくいう自分もこのコメントで自分の中の”違和感”がきれいに言語化され、からこそこのエントリーを書くに思い立った。
実際に倒産した企業も増加中だ。まだまだ零細企業が主に破産しているが、政府がお金を出していることもあり、中小企業は現在は助かっているようだ。
しかし、このままいくと大手企業も倒産するかもしれない。
航空会社が倒産すれば路頭に迷う人間の数も莫大だろう。しかもそれが全世界の航空会社となると。政府の財布だって有限だ。
医学の専門家はどうこう言い、経済学者はどうこう言い、事業主はどうこう言い、いつまでも消費者気分、当事者意識のない市民はどうこう言い…というのを見ていると様々な視点から物事を見つめることの重要性を痛感させられる。いいきっかけにもなったような気がする。
様々な視点から、「事実」に向き合って意思決定を行なっていきたい。
政府は色々言われるが粛々と決断をするのみだろう。英断かどうかは未来の人間が評価することだ。
以下の画像がなかなか面白いので最後に載せておく。これが良くも悪くも現状だろう。
— 某Bot (@teeny_tiny_bot) March 29, 2020
もう一度述べるが、僕はこの空気感が70年前の過ちと同じ道筋を辿るのではないかと考えている。
今こそ、歴史を学ぶときなのではないだろうか?